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タンザナイトのデビュー作《エトルリアの貴婦人》



早いもので3月に入りましたね。
混沌とした世界情勢にも、厳しい寒さの日々にも、
自分も冬眠しちゃってるのかな?と思うほどに
身体も目覚められないようなもどかしさを感じていましたが、
敷地内の白梅がついに満開で、窓いっぱいに広がるこの木を見ながら仕事が出来て
ようやく気分も視界も明るく広がりを感じるようになってきました♪

本当の事に目を向け、耳を傾ける事がとても大切な時ですね。
世界の情勢を客観的に見る力を養いたいと思います。
愛と調和の世界を心より願い祈る日々です。



さて今日は新作のご紹介です。
ミステリアスで、個人的にも今とても惹かれる宝石『タンザナイト』。
そのタンザナイトのデビュー作、いよいよお披露目です。

イタリア内陸部の古代都市国家『エトルリア』。

紀元前520年頃の『夫婦の陶棺』
イタリアのヴィラジュリア国立博物館にて


古代都市エトルリアの洗練された文化や、金細工、
その時代の身分が高い女性が身に着けていたような
装身具”をイメージして制作しました。

【素材詳細】
𓊗メインのタンザナイト(オーバルカボーションカット)7.25ct
𓊗背守りのタンザナイト(ラウンドカボーションカット0.8ct

【地金素材】
𓊗 22金イエローゴールド(ネックレス本体/S字フック/接続パーツA)
𓊗 18金イエローゴールド(石座/タッセル/背守り/接続パーツB)

このシリーズはいつの日か、エトルリア関連の考古学博物館に納めたり展示されることを夢と目標にしています(๑⃙⃘•ㅅ•๑⃙⃘)♡


チェーンをはじめ、全てのパーツは1からのオリジナルです。

ジュエリーは1ミリ以下のサイズ感の違いでも、バランスや雰囲気が変わってくるので、
一気に仕上げず、1つ1つのパーツを丁寧に組み立てていくように、
順番に制作していきました。

『エトルリアの貴婦人/Signora di Etrusk』



デザインコンセプトの検証作業から石探し、制作まで3年以上の
歳月を経てようやく完成した超大作°˖✧˖°(๑•̀ㅂ•́)و✧
22金、18金の総重量もずっしり、かなりの重厚感です。

先週Instagramで動画をUPした際には、ご感想やメッセージなど、
たくさんの反響を頂きありがとうございました。
石好きの方々は流石にいつもご理解が深く、お優しい(ˊo̴̶̷̤ ᴗ o̴̶̷̤ˋ)♡
とても励みになりました。

【チェーンについて】

贅沢にも22金を使用した重厚感のあるチェーン。
装身具的なネックレスにはどうしてもこの古代から伝わる技法のチェーンを使って表現したいという思いがありました。


この技法を使ったチェーンは国内で見つけることはできず、
作る技術を持った職人さんとも出会えませんでした。
企画倒れに終わるかも…そんな中で

海外の旅の途中でようやく、念願叶ってこの金細工の技術を持った職人さんと出会うことができました。

てっきり機械編みだと思っていたので、
出来上がっている在庫をカットしてもらうだけかと思っていたのですが…

タンザナイトもようやく決まったので、早速オーダーさせてもらうと

「1から編んで作るよ、時間かかるけど待てる?」

とのことでパンデミックの中、チェーンの幅はどうするか、
端の始末や、クラスプなど留め具のデザインはどうするか、
日々メールや電話でやりとりしながらスタート。

気の遠くなるような根気の要る手仕事です。まさに“無の境地”で編んでいきます。
(写真はシルバーでサンプル制作中のものです)


完成した時はそれはそれは嬉しかったのですが、、、
22金ということで…支払い金額にビビりました(笑)*✩‧₊˚

このタイプのチェーンはシルバー925では見たことがあったのですが、
金だと博物館や考古学館でしか見たことがありませんでした。

現実的な販売価格にしたくて、せめて18Kで出来ないかと思っていましたが、
編み込んでいく技法なので、シルバーか22金の柔らかい素材でないと
表現できないということも今回やってみて分かりました。

エトルリアの考古学館を巡っていると、古代の出土されたジュエリーは、
どれも純金(24金)に近い地金が使用されているのも印象的でした。

全て紀元前に作られたジュエリー



【背守り】

古代の装身具と言えば背守り。
古来より魔除けやプロテクションとして装身具によく見られるパーツです。

太古の時代から『魔』や『不浄なもの』は首の後ろ(ネックレスの留め具のエリア)から入るとも言われているため、背守りが“護符”のような役割をしていました。

5mmのカボーションカットに研磨したタンザナイトは
まるでロイヤルブルームーンストーンのような神秘的な輝きです.·˖*✩⡱


背守りのデザインはASTROSSAらしく
星々や宇宙に関するモチーフにしたかったので、

地球から見て金星の軌道が8年周期を4回繰り返し32年かけて描く
美しい5弁の花』を表現しました。

動画にてその事が分かりやすくご覧頂けます。

クリックすると動画を見る事ができます↓

data:Ujjiwal Suryakant Rane

金星は軌道まで完璧な美しさだった…
宇宙の神秘、自然界の摂理に改めて感動しました.·˖*✩⡱


できるだけリアルに近い軌道ラインを表現したかったのですが、
線が細かすぎて金での表現には限界があり、実現に何年もかかっていました。

最終的には、この金星の描く幾何学模様をできる限り簡略化させて、
ようやく形にすることができました。

美と豊穣、愛と調和などを司る『金星』。

占星術では自分の「喜び」や「豊かさ」「恋愛」についても読む事ができる惑星です。

行動の動機が純粋に“喜び”であることは

自分にも他者にも嘘がない、

これからの時代にフィットする生き方でもあります。


その金星のエネルギーをこれからしっかりと活かせるように
という願いが込められています。


【石について】

初めはこの50ct超えのタンザナイト原石をそのまま使って、
ワンドのようなカッコいいペンダントトップにする予定でしたが


モース度のことを考えると、せっかく高額でご購入いただいても
ご愛用中にコツンとぶつけて欠けてしまうリスクもあるということを忘れていたので^^;

それは回避しなければならないと思い直して、
苦渋の選択でしたが研磨することにしました。
古代のジュエリーはカボーションカットがよく見られます。

7.25ctのオーバルカボーションと5mmのラウンドかボーションに変身!⭐︎

斜方晶系構造のタンザナイトは研磨中に欠けるリスクも高く、

このギラッギラのパワフルな虹を上手く生かすことができるのか…
(虹はクラックといえばそれまでですが、虹の出る石が大好きです❤︎)


まさに一か八かの“賭け“の時間でしたが、無事に虹も正面に生かされて、
とてもグラマラスなカボーションのルースに生まれ変わりました(๑•̀∀- )و✧*。



【石座について】


ASTROSSAの裏テーマでもある「太陽意識を目指していく」を
エトルリア時代の金細工の特徴でもあるミルで、
全方位に広がる太陽フレア、太陽光を表現しました。



占星術を学んでいくと、行き着くところはやはり自分の「太陽」星座です。
太陽(自分の太陽星座のサイン)を獲得する、自分の太陽を目指す
ということは、自分の魂や心から「幸せ」を感じることができる道。
その事を意識できるようにデザインしました。

自分の太陽を意識し、太陽の獲得を目指し始めると
全てのことがパズルのように見事にピッタリ合い始めていきます。
散らばっていた1つ1つのピースを見ても意味が分からなかったけど、
それぞれのピースが組み合わさった時に、そこには自分が人生で体験したかった全ての美しい光景が現れていることでしょう。




フェナカイトもそうでしたが、
タンザナイトに惹かれ、手にしたいと思う時
人生にとって、とても重要な変化のタイミングを迎えているのかもしれません。
タンザナイトはとても神秘的で霊性高らかな石ですが、
この地球や3次元領域における実現化のサポートも得意な石のように感じます。

このネックレスを手にする貴婦人はきっと
「地の時代」ならではの物質的な恩恵をたくさん受けられた方かもしれません。
受け取ったものが大きければ大きい程、
地の時代から風の時代へと移行している狭間の今、“変化”に戸惑い、抵抗したくなることもあるかと思います。

人類はかつてないような文明の変化を促される昨今ですが、このネックレスが、
その変化に対する抵抗にも優しく寄り添い、ポジティブな気分で新しい時代の波に乗れるよう、
そんなサポートや調整をしてくれる存在になるといいなぁ。。。

そんな想いでこの作品を眺めています。


今回はとても高額商品となるので、きっと「こんな値段のジュエリー誰が買うの?」と思う人もいるだろう…と思ったり。
「売れるか、売れないか」を考えていたら
とても怖くて完成させることは出来なかったと思います。

考古学博物館に収められるようなイメージで、
ASTROSSAの代表作の1つとなればいいなぁという想いと共に
贅沢なクリエーションを楽しめたので、それだけでも挑戦してよかった。
と達成感もひとしおです。


準備が出来次第発売する予定です。





トスカーナ州の工芸品

イタリアの古代都市を巡る旅《エトルリアの貴婦人》

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