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イタリアの古代都市を巡る旅《エトルリアの貴婦人》



今日のブログはタンザナイトのデビュー作《エトルリアの貴婦人》を通して

エトルリア時代の何を今継承して行きたいのか?


その答えを見つけたイタリアの古代都市を巡る旅のお話です。
一緒にイタリアを旅しているような気分になっていただけたら嬉しいです^^


この作品を完成させるにあたり、
10代の頃から、いくつかの重要なパズルのピースを手にしていました。
そのパズルがようやくピッタリと収まったことで
完成したのがこの《エトルリアの貴婦人》です。

《1つ目のパズルのピース》

19歳の誕生日に、知人からイタリア旅行のお土産として
フィレンチェの蚤の市で買ったというGoldのネックレスをプレゼントされました。

あまりにも気に入って、どんな服にも合うので、毎日身に付けていたのですが、頂いて3ヶ月ほどで落として紛失してしまい、写真などの記録もなく、チェーンとタッセル以外の詳細はよく覚えていませんが大体こんな感じでした。

思い出せる範囲で描いた
ラフスケッチ

まだ海外に行ったこともなく、美術史も学んでなかったので
このネックレスがどのようなルーツのものなのか、
その当時は全然分かってませんでした。

物理的には失くなってしまったネックレスですが、
どこか心の片隅でずっと繋がって存在していたように思います。

《2つ目のパズルのピース》
古代のリング

ブランド立ち上げ準備期間中、ある日携帯を見ていてたまたま目に飛び込んできた、どの時代のものかも分からないリングの画像を見た瞬間

!!!』となりました。

このブログのために何年ぶりかに写真を探してみて改めて見ると、今回のネックレスのチェーンと同じ編みでした
( ✹‿✹ )


とっさに内側から出てきたのは
「こういうの身に付けてた」あるいは「こういうの作ってた」
そんな自分の感覚に“はっ”(* ⁰̷̴͈꒨⁰̷̴͈)としました。
今までに味わったことがない感覚だったので直ぐに調べてみると、
エトルリア時代のものだったことが分かりました。

紀元前8世紀頃に誕生し、その頃はローマより大きく、フィレンチェからローマの北まで支配していた民族による金細工。

直ぐに自分でも作ってみたのがこのグランディディエライトのリングです。
(グランディディエライトを使ったので、コンセプトにギリシャ神話も盛り込みましたが、古代ギリシャもエトルリアと同じ時代。影響し合った文化です)

ASTROSSAの試作品第1号です



エトルリアについては日本からだと調べてもほとんど情報がなく、
とりあえず現地に行くしかない!とイタリアへ向かいました。

空港や飛行機の待ち時間の旅のお供たち٩(ˊᗜˋ*)و✧*。

ローマ空港に向かう飛行機上空から、
ある湖が見えたので、座席の窓から覗いて見ていると、
吸い込まれるように、目が離せない感覚になって
窓に張り付いてその湖を眺めていました。

私にとってはすごい吸引力のある湖。
土地勘もないのでイタリアの湖なのかも分からずに
ただただ釘付けになって見ていました。

ローマに到着したのはクリスマス後。

イタリアのポリスの制服
かっこいいいd(^_^o)
FENDI本店の
NewYearバージョン
年末も
活気溢れるスペイン階段

甘いもの苦手ですが、これは食べておかないとね(*’-‘*)♪

ASTROSSAスタッフの1人が常々「アルファロメオのジュリアに乗るのが夢」と言っていました。
今回も予算ギリギリの貧乏出張なので、もちろん1番安い車種で予約していましたが、空港のレンタカーサービスに到着すると
「今この車しかないんだ」と用意されていたのが。。。。

なんとアルファロメオのジュリア最新モデル!!!(爆)

予約していた車種の値段でOKとのことで「何このサプライズ(*>ω<*)」と


これは何者かによる仕込み、はたまた天からのクリスマスギフトなのか⁈
「ようやくここまで辿り着けましたね。お帰りなさい(色んな意味でのw)」
という歓迎に違いない!
そう受け取り、この旅へのお導きに感謝と歓喜でいっぱいのスタートとなりました。

関係者のテンションもMAX、キャッキャした気分で宿に向かうと
更なるサプライズが待っていましたʚ♥ɞ


滞在中に行きたい目的地全てが点在していたので、
中間地点を拠点にと決めた一泊一人約5千円の郊外の宿。

到着してみると…なんとシャトーの一棟貸でした(๑°ㅁ°๑)

え⁈ 広すぎ!(笑)


外に出てみると庭も凄い!

初日は手前の垣根までが庭だと思ってた(笑)。


ここだけでも十二分で豊かすぎる気分になっていたのに
後日分かったのが、

この景色も



このオリーブ畑も

全部この古城の敷地(;;;;;°∇°)


ローマ北部の郊外を見渡す小高い丘になっており、
敷地にはオリーブ畑が広がっていて.·˖*✩⡱

この古城のオーナーさんの代理人が鍵を渡しに来たっきり、
滞在中は誰にも遭遇せず貸切でした(笑)
でも不思議と古城特有の怖さが一切なくて助かりました。

アリゾナで仕入れたセージとパルサントで各部屋をお清めしました。
旅のお供たち
クリスタルは各部屋に配置

夜はこの丘に登ってシリウスをはじめ冬の星座たちを堪能。


この領地の君主になったような誇らしい気分で
開放感のあるこの景色を眺める日々でした。

《3つ目のパズルのピース》
ペガサス

ASTROSSAホームページでも随所に出てくる
お馴染みのペガサス

ブランドロゴのデザインを「ペガサス」にすると決めていたので
「世界最古に作られた、地上で最も美しいペガサス」と言われているレリーフが
偶然イタリアにあることが分かり、それを見るためにタルククニアの街へ向かいました。(ペガサスに関しても不思議な流れがあり、長くなるのででここでは割愛します)

街に近づくと、紀元前に作られた水路が街の入り口まで続いています。


古代からの城壁が未だに残っています
この小さなゲートが街の入り口。

城壁の石にスリスリ♡鉱物ラバーあるある(笑)


ゲートを通過していよいよタルクニア入りです♪

目的地の博物館以外は特に何もない、のどかでとても静かな街です。


ペガサス目的で目指してきた街でしたが、
到着して現地のインフォメーションなどを読んでいると
ここが代表的なエトルリアの都市だったことが分かりました。
エトルリアの我々に対する吸引力はダイソン以上です(笑)

金細工や装身具も展示されていました。


国立博物館の中庭
時空を超えて地中海に臨む
帰りの空も幻想的で、夢と現実との境界線が溶け合います

宿に戻る帰り道、道に迷っていたところ、偶然にも湖に辿り着きました。

こうやって陸から眺めても、導かれるような、そして
来るべきして来たような感覚になる、とても神秘的な湖でした。


調べたらやはり飛行機上空から目が離せなかった湖でした。
ボルセーナ湖というらしい。

どんな所縁があるのか、次回行って調べてみたいです。



次はエトルリア関連の資料が1番揃っているローマ中心部にある国立博物館へ。

縄文土器のダイナミックなバイブスも大好きですが、
古代イタリアの陶器の洗練ぶりも素晴らしく、
石器時代などの超超古代の鉱物もたくさんありました。

この時代のロウ付けの技術は神業です( ᵒ̴̶̷̥́ ·̫ ᵒ̴̶̷̣̥̀ )
キタ━(゚∀゚)━!今回の古代チェーン!やはり編みが超細かい!
カーネリアン、ラピスラズリ、アンバーやイタリアの珊瑚的な石や、アクアマリンかローマングラスのようなガラス質のものなど。

もしタイムマシーンがあったらどこに行く。。。?


はい、間違いなくこの時代の職人さんにジュエリーを作ってもらいに行きます(笑)

まだ3箇所しか制覇できてませんが、
コロナ騒動が明けたら、エトルリア関連の考古学博物館を制覇していくのも楽しみの1つです。



《エトルリアの貴婦人》はこうした経緯を経て制作をスタートさせました。

このタイミングでこの時代のものにインスパイアされ



その時代の何を今この作品を通して継承したいのか?


その問いの答えは…


洗練や秩序(美的なもの)、豊かさ、愛と調和」でした。


なんだかとても金星的なエネルギーですね♪

出土された《夫婦の陶棺》(紀元前520年頃)
この像をはじめとする出土品の数々を見れたお陰で
エトルリアは豊かで洗練されていて、
男女がフェアだった時代と分かりました。

そしてもう1つは
その時代の代表的なジュエリー装飾の技法の1つ「ミル」。
連続するミルは秩序ある美しさを創造します。

これらの背景から、ASTROSSAはミルで表現するデザインが今はメインになっています。



《そしてそれぞれのパズルがハマった》

イタリアの旅から帰って、数週間後にはアリゾナツーソンへ石の買い付けに行き、
、タンザナイト愛を語ったら何時間でも話が止まらない、年の半分はアフリカの鉱山にいるというディーラーさんに出会えて、表には店を出さず一見では入れなかった場所に入る事が出来き、50ctの原石をgetできました。ハルクホーガン(懐かしいw)のような人でした(笑)

前回のブログでも書いたのですが、
この時は原石そのままを使ったワンドのようなかっこいいネックレスを予定していました。
しかしながら、この形を美しいネックレスとして機能させるにはどうにもこうにも無理があり、全然デザインが決まりません。
カボションに研磨してからは、自然と今のデザインに行き着きました。


完成してみると《パズルのピース①》のネックレスのシルエットにほぼ近いものになったので
何十年ぶりに再会できたような気分です。

そして今、改めてあの遠い記憶の《パズルのピース①》のネックレスは
間違いなく古代エトルリアのものだったということと、
(多分レプリカか何かだったと思うのですが)

ASTROSSAに続く、人生の道標だったということも分かりました。




その後ツーソンの帰りに立ち寄ったセドナで、
現地でも著名なヒーラーさんにセッションを受ける機会があり、
過去生のことを聞いてみると。。。。。


「あなたの過去生はイタリアに何回もあるよ。もちろんその時代にも。1番見えるのは当時あなたは何かのアーティストらしき男性。丘の上でたくさんの人に囲まれてとても楽しそう。有名でとても人気者だったわよ(今世と全然違うんですけど!wと思わず突っ込みましたがw)」

え?丘?

今回の古城の丘が直ぐに浮かびました。



今まで過去生を見てもらうと、悲しい体験のことしか言われたことがなかったのですが、
初めて楽しげな過去生が出てきました(笑)
イタリアの旅は今のところどこへ行ってもとても調和的な気分になるので
その理由が少し分かった気がします。

古城自体は中世に建てられたものです。

後に滞在したこの古城のことを調べると…
なんと紀元前6世紀頃はこの土地はエトルリアの支配下だったことも分かりました。
宿に着いて丘から景色を一望した時、君主のような誇らしい気分になったのは
そのせいかしら。。。

オリーブの木で一休み(*´ `*)*+.♡


ロウ付けの技術は当時の職人さんには全然敵いませんが…
このチェーンは当時のものと比べても、完成度が高くとても美しいです。


最終日、空港へ向かう前に、もう一度この丘から最後の景色を眺めていると…
イタリア鉄道とフェラーリ社のコラボで、最高級列車「イタロ」が通過。

初めて見ましたが、なんともお洒落なバイオレット・ボルドーカラーですね!


粋なサプライズを最後までありがとう〜!˖✧⁽⁽◝(⁰▿⁰)◜◝(⁰▿⁰)◟₎₎✧˖°
また来るからね〜!そう思いながらイタロに手を振りました。


このブログを見てくださっているソウルグループでもある皆様も
コロナ騒動が明けた暁には、
“なぜか惹かれる好きなもの”や“行きたいと思う場所や国”に対して、
改めて意識的に動かれることでしょうね♪
その行動によって点と点が結ばれて、すでにご自身が天命を全うできていることを再確認できることと思います。きっとたくさんの祝福やギフトを受け取られる事でしょう⋆𓊗*⋆ฺ。*


霊性高らかで神秘的なタンザナイトと共に
時空を超えた体験の旅を引き続き楽しんでいきましょう♪


































タンザナイトのデビュー作《エトルリアの貴婦人》

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